今年の冬は例年に比べて雪が多いようですが、東京でも数年ぶりの大雪とかで連日マスコミは大騒ぎ。私どものように雪国育ちの者からすると10センチ程度の積雪で大雪と騒ぐのは馬鹿馬鹿しい気がしますし、テレビも他に放送することはないのかと、うんざりさせられます。
でも、富山と東京の雪の量を比較する限り大雪などという表現は片腹痛いとは思いますが、少し立場を変えて東京で生活をしている人の身になれば、確かに同情する点もないではありません。
けだし、
長靴や雪道対応のブーツもないので、雪が10センチも積もると外を歩くのは大変。
そもそも玄関前を除雪して外に出ようにも、シャベルなんぞの用意もないし、まして除雪機なんぞは。
冬のコートは見てくれだけで耐寒性に乏しく、まして吹雪なんぞにはまるで役に立たないし、
それでも無理して外出しても、雪道を歩くのはスケート場とはコツも違うし、滑って転んだ時の経験もないので同じ怪我をすると言っても程度が違う。
そんなわけで、愛犬が雪を見て喜んで散歩をせがんでも飼い主としては対応してもやれない。
道路の融雪装置はもとより、家にはチェーンもスノータイヤの備えもないので車は使えないし、電車も10センチ程度の雪で止まるは、タクシーは行列。
おまけに渋滞と混雑で物流も停滞しスーパーには物がない。
やれやれ・・・
要するに大雪という基準が、積雪の絶対量によるものではなく、通常の日と雪の日とでの生活の便宜格差なのです。10センチも積ったと大騒ぎをしている人たちにとっては、私たち雪国で言えば1メートル以上の雪に等しい体感なのでしょう。そう考えれば、10センチの大雪で大変だなあという暖かい目で見守ってあげましょう。
そうすれば、雪も少しは早く溶けるかも・・・
大山鳴動、雪10センチ
たかが10センチ、されど10センチ